当サイトはIPO銘柄を対象に著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」から高成長株の発掘を目指しています。
満足のいく株価で買えても売却のタイミングはとても難しいものです。
特にIPO銘柄の動きは激しいため油断するとすぐに含み損を抱えてしまいます。
本書にはIPO銘柄の売却ルールが4通り説明されています。
今回はその中の「アセンダールール」について検証しました。
「アセンダールール」とは、
終値が21日移動平均線を3%下回ったら1/2売る
終値が50日移動平均線を3%下回ったら1/4売る
買値を下回るか、買ってから18ヶ月経過か、500%を超える値上がりをしたら最後の1/4を売る出典:著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」
対象銘柄は「アイドマ・ホールディングス」。
アセンダールールを適用できるIPO銘柄の特徴
IPO直後から力強く上昇する銘柄に適応します。
IPO-AP(IPO直後の上昇期間)からI-AP(機関投資家の介入により中長期の上昇が続く期間)に移行すれば大幅な利益が得られます。
しかしIPO直後は株価は上下に激しく動くことが多いので買値を下回ったらすぐに手放すことを視野に入れておくべきです。
アセンダールールで「アイドマ・ホールディングス」を検証
コード | 銘柄名 | 市場 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 上場日 |
---|---|---|---|---|---|---|
7373 | アイドマ・ホールディングス | 東マ | 1930 | 3430 | 77.7% | 2021/06/23 |
①400株の買い
6月30日IPO公開初日につけた高値3760円を更新したので400株を取得
②200株を売却
8月5日に終値が21日移動平均線を3%以上下回ったので5200円で1/2の200株を売却
③100株を売却
終値が50日移動平均線を3%以上下回ったので5000円で1/4の100株を売却
④100株を継続保有
買値の3760円を下回るか、買ってから18ヶ月経過(2022年12月)か、500%を超える値上がりをしたら最後の100株を売却予定
まとめ:「IPOトレード入門」アセンダールールを検証
アセンダールールの特徴は上昇したら早めに利益確定し一部を継続保有することで更なる上昇に備えることができる点です。
また上昇後の急な下げにも対処できるため含み損を抱えるリスクが低いといえます。
しかし手仕舞いが少し早いため切り返してさらに上昇した場合は利益を取り逃がす可能性もあります。