こんばんは。株爺です。いや間違い、幸爺です。
今日は、AI関連銘柄として、個人投資家にも人気が高い証券番号4382の HEROZについての記事です。
本記事のテーマです。
- 決算またぎの株の保有はリスクが非常に高いことを知っておきましょう。
この銘柄HEROZは、私は以前保有したことがあり、手放してからも気になって注目していた株なのですが、第一四半期決算を発表後に大きく急落してしまいました。
HEROZは、AIに強く市場予測などBtoBサービスを提供しています。また、将棋ブームの折から『将棋ウォーズ』など頭脳ゲームアプリも得意分野としています。
株価が急落した前日に、第一四半期決算の発表がありました。
悪い決算でもなかったのに、大きく下げてしまいました。
HEROZの2020年4月期第1四半期の発表
HEROZが9月10日の引け後に発表した2020年4月期第1四半期は、経常損益は109百万円と下方修正でもなく、ほぼ会社の予想範囲内での数値でした。
しかし、アナリスト予想のコンセンサスである120百万円を9.2%下回ったのです。
更に同日発表された業績予想では、通期の経常損益は前回予想を据え置き、22.9%増益の510百万円と発表しました。
これもアナリスト予想のコンセンサスを7.3%下回っていました。
もともと、AI関連成長株として将来性を買われ、株価収益率であるPERが約250倍を超えていましたので、発表内容に物足りなさがあり、コンセンサスを下回るという、小さなマイナス要素が表面化すると一気に売られる可能性はあったと言えます。
株価が上がる可能性がある決算内容
「会社予想を上回り、アナリスト予想も上回った場合」
株価が下がる恐れがある決算内容
「会社予想を上回り、アナリスト予想は下回った場合」
今回のHEROZの決算内容は、会社予想は据え置き(変わらず)でアナリスト予想を下回りました。
最近の傾向としては、アナリスト予想を下回ると大きく売られるケースが目立っています。
ただ、必ずしも上記の通りの動きにならないこともあります。
それは、相場には様々な損得勘定が入交り交錯しているため、しゃくし定規の様には動きません。
好決算、アナリスト予想を上回っていても、朝高の後、大きく売られることだってあります。
株の動きは神のみぞ知るで事、的確に当てることは誰にも出来ません。
そして、株価が動いた後の結果で、その理由は後付けで説明されています。
決算発表後のHEROZの大幅な下落
決算発表は、年に4回あります。第一四半期決算、第二四半期決算、第三四半期決算、そして本決算です。
この年4回の決算発表のイベントの内容によって、実際に株価は大きく動きます。
株の売買にもAIが活用されていますので、AIプログラムが売りと判断すれば、一気に売られてしまう傾向があります。
また、含み損を抱え恐怖を感じた機関、個人投資家、また空売りを仕掛ける機関投資家が入り乱れ下落に拍車をかけたのではないでしょうか。
チャートでは、急落の前日の9日は、好決算を期待しての買いなのか、間近の高値である17,000円を付けて終値は反落しています。
決算またぎをリスクを警戒しての売りが出たのでしょう。
今回の大幅下落の3日後の13日には少し反発しました。
と言っても、200日移動平均線の直前で一旦反発しましたが、長い上ヒゲを残しての短い陽線引けで終わっています。
チャートからも、今後、更に下げる可能性があります。
前日に好決算を期待して、17,000円で1000株買ったとすると、12,000円まで下落で、約500万円の含み損を抱え込んでることになります。
決算またぎの株保有は、実際に本当に怖いものです。
決算またぎの怖さ
このHEROZのチャートの動きをご覧になれば、決算またぎの株の保有がいかに危険であるかが一目瞭然です。
ここまで、急落した場合、すぐに株価が元に戻ることはほとんどありません。
更に下げることも考えられるし、しばらくはボックス圏内の動きになる可能性もあります。
私は、過去に決算またぎで株を保有して、大損をした経験があります。
その時は、売りたくても売れない状態(ストップ安)が2日間も続き、精神的にも不安定になり、体調を崩してしまいました。
決算またぎで株を保有するリスクは高い
現在、予め決算の内容を知ることは不可能です。
会社の内部の人で機密情報を知り得る人は家族も含め、株の取り引きは禁止されています。
他人に情報を漏らしたことが分かったら、インサイダー取引で厳しく罰せられます。
よって、一般の投資家が事前に決算内容を入手することはできません。
決算またぎで株を保有するのは、非常にリスクが高いのです。
まとめ
今回、HEROZの第一四半期決算の発表後の大幅下落をご紹介しました。
このHEROZの値動きをご覧になれば、決算またぎの株の持ち越しがいかに怖いかが分かります。
私も、決算またぎの保有で、売るに売れずに追い込まれた過去があります。
含み損を作らないためにも決算反発表などの重要なイベントがあるときは、対象の保有株は売却整理して、発表後に株価が沈静化してから、トレンドを分析して判断すべきだと思います。
含み損の損切りも傷が浅いうちに早めに行いましょう。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。