【要約&書評】「IPOトレード入門 超成長株発見法」/チャートと売却ルールをきわめる

個人投資家なら誰でもグーグルやアマゾンのような超成長株に出会いたいと思います。

そして莫大な利益を得て人生をより豊かにしたいと考えているはずです。

 

しかし実際にはどのIPO銘柄に投資したら良いのか見当がつきません。

また明確な売買ルールを持たないため日中の値動きに気を取られてしまいます。

 

IPO上場直後の株はボラティリティが高く一時的に含み益があっても売るタイミングを逃すとあっという間にラウンドトリップ(行って来い)になったり含み損を抱えてしまいます。

どのタイミングで売買すれば最善なのか判断の難しさがあります。

 

特にIPO銘柄は売買ルールを持たずに何となく取引していると思わぬ損失を喰らい利益を得るのは難しいものです。

 

本書はIPO銘柄に現れるいくつかの独特のチャートパターンや各チャートパターンに対応した売却ルールを提供してくれるIPOトレード専門の書籍です。

IPO銘柄はいつ買ったらいいの?

売却のタイミングは?

迷える方に道しるべを提供してくれる一冊です。

 

 

本書から得られるもの

 

IPO銘柄によく出現する6つのチャートパターン(本書ではライフサイクルパターンと名付けている)を習得、自分でもIPO銘柄を6つのライフサイクルパターンに分類できるようになります。

またチャートパターンごとに割り当てた4つの売却ルールを適用することで利益確保を優先し損失を低く抑えることができるようになります。

さらにGAFAなどの超成長株に共通したチャートパターンを知ることで次なるGAFAを探す物差しを持つことができます。

 

4人の著者のプロフィール

 

本書は4人の米国人によって執筆されています。

FRB(連邦準備制度理事会)で20年以上勤務、ウイリアム・オニールやジム・ロッベンなどの米国を代表する投資家をメンターに持ち現在は投資会社でストラテジストを務めている「イブ・ホボック(Eve Bobock)。

ヒューストン大学で電気工学の学位を取得、自己資金の運用とフィットネスの目標に挑みトライアスロンも始めた、メンターにウイリアム・オニールやダン・ザンガーを持つ「キャシー・ドネリー(Kathy Donnelly)」

シカゴ大学でMBAを修得、専攻は投資。経営コンサルタント、金融アナリスト、プロジェクトエンジニアを経てヘッジファンドを運用。トレード戦略を分析するためのプログラムを開発。メンターにウイリアム・オニールやマーク・ミネルヴィニなどを持つ「エリック・クロール(Eric Krull)」

商業航空会社のフルタイムのパイロットを営むかたわらでパートタイムで資金運用と株の投機をしている。投資のキャリアを推進するためウイリアム・オニールを読み始めた。投資家のための訓練イベントを毎月開催している「カート・デイル(Kurt Dall)」

4人それぞれに異なるキャリアですが著者全員が世界的にも有名なカリスマ投資家に師事しています。

4人の著者は過去にIPO銘柄に投資するものの失敗を繰り返しました。

そしてうまく取引できないことがきっかけとなって研究を始めチャートパターンや売却ルールを考案し検証しました。

そして最終的に、生まれたライフサイクルパターンや売却ルールを発表したのです。

 

本の概要

 

本書に書かれた分析データは米国のIPO銘柄の過去約30年を対象にしています。

本書はタイトルの通りIPO銘柄の中から超成長株を発見する方法が書かれています。

IPO銘柄には上場後に6つのチャートパターンに分類、チャートパターンに応じた売買では4つの売却ルールが詳細に定義され非常にわかりやすく解説されています。

 

 

 

IPO銘柄には特有の動きがあり、

①IPO直後から右肩上がりに上昇するパターン

②IPO直後に下落するがしばらくして上昇するパターン

③IPO直後から下落し調整局面を経ても浮上しないパターン

など6通りのチャートパターンが紹介されています。

 

また売却ルールもチャートパターンによって4種類が説明されています。

 

要点を3つ解説

 

要点1

 

私の体験でもありますがIPO銘柄は公開直後からボラティリティが高いため、ひと儲けしようと感覚的に飛び乗るとその後の下落で含み損を抱えるか損切りする羽目になります。

要点2

 

本書にはIPO銘柄の6つのライフサイクルパターンと4つの売却ルールが書かれており、この法則に則ることで値上がり益を確保、損失や含み損を最小限にとどめられることがわかりました。

要点3

 

この法則に照らし合わせてチャートパターンを分析すれば超成長株の発見にも役立つと思います。

本書を拝読し米国の超成長株と日本株のIPO銘柄のチャート比較をしていたところFB(メタ)とメルカリのチャートが似ていることに気が付き記事にしました。

 

損切り爺の成長株発見ブログ

GAFAの一つFB(Meta)がIPO後のメルカリのチャートパターンに酷似しています。テンバーガー銘柄に投資できれば金塊…

 

「IPOトレード入門 超成長株発見法」【まとめ】

 

本書はIPO投資について全く新しい気づきを与えてくれました。

これまではIPO銘柄の人気度やその日の株価の動きなどで感覚的、感情的に取引をしていたところがありました。

しかし本書を何度も熟読することでチャートパターンの見極め力、売却ルールの厳守などの知識や技術が身に付き安定した取引ができるようになりました。

売却ルールによっては、早めの売却で利幅が小さくなるケースもあります。

しかし株取引で完全な法則など存在しません。

本書に紹介されている「IPO銘柄のチャート分析」、「売却ルール」を習得すれば投資家は株式市場で新たな武器を手に入れたことになります。

本書の価格は4180円と少し高めではありますが投資家として手元に置いておきたい一冊です。

おススメです。

 

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