使って分かったLINE証券のデメリット11個!評判や口コミはどうなの?

※注意2023年6月12日、LINE証券より「LINE証券の事業再編、および今後の提供サービスについて」という発表がありました。

LINE証券の証券サービス(株や投資信託など)は順次サービスが縮小され、2024年中を目処に預かり資産が野村證券へ移管されます。

そのため、2023年6月現在、新規でLINE証券の口座開設をすることはお勧めできません。

※当サイトはLINE証券の広告記事を掲載しておりますが、これまでのサービスが変更になる可能性がありますので、ご承知の上、閲覧ください。

スマホ証券の中で最も人気の高いLINE証券。

LINE証券はメリットもたくさんありますがデメリットも多く報告されています。

私は約3年LINE証券を使っていますが、確かに利用操作中に不便を感じる機能や分かりにくいところもあります。

そこでLINE証券のデメリットについて考えてみました。

これからLINE証券を使ってみたいと考えている方のご参考になればと思います。

デメリットの対処法や考え方についても記述しました。

デメリット1.取引できる金融商品の種類が少ない

LINE証券は取引できる株や投資信託の銘柄数が少ないというご意見があります。

そこで他の証券会社と比較してどの程度少ないのかを調べてみました。

「いちかぶ」で取引できる銘柄数が少ない

「いちかぶ」取引対象銘柄は中小型株や新興市場株も含めると約1,500銘柄です。

日本では上場銘柄は全部で約3,900社、「いちかぶ」で全体の約40%の銘柄の取引ができますよ。

「いちかぶ」とはLINE証券の造語です。一般的な株式取引は100株単位ですが、「いちかぶ」は1株単位の取引が可能です。「いちかぶ」でも配当金を受け取れるほか条件を満たせば株主優待も受け取れます。 出典:LINE証券

他のスマホ証券と取扱い銘柄数を比較、1株単位の取扱い銘柄数では「SBIネオモバイル証券」に次いで2番目の多さになっています。

 

スマホ証券名 最少取引単位名称 最少取引単位 取扱い銘柄数
①LINE証券 いちかぶ 1株〜 約1500銘柄
②SBIネオモバイル証券 S株 1株〜 約3500銘柄
③日興フロッギー 100円〜 約3,760銘柄
④PayPay証券 1,000円〜 約160銘柄
⑤CONNECT ひな株 1株〜 約380銘柄

 

 

まとめ

1株単位の取引銘柄数の多さではSBIネオモバイル証券がダントツですね。

筆者は​SBIネオモバイル証券にも口座開設をしていますが現在は使用していません。

なぜなら月額のサービス利用料(月額220円(税込)~)がかかるからです。

取引のない月でもクレジットカードから自動引き落とされます。(ただし月単位で休眠が可能)

操作性から初心者はLINE証券が使いやすいですよ。

LINE証券は初心者向けの入り口ツールとしてアプリ開発されたのです。

取引銘柄数は1500銘柄、初心者には十分かと思います。

100株単位の取引所取引では東京証券取引所に上場している約3,700銘柄の取引が可能ですよ。

LINE証券に慣れて本格的に始める時はSBI証券やマネックス証券などの大手証券会社をおすすめします。

LINE証券

 

「投資信託」の種類・本数が少ない

 

「投資信託」とは投資家から集めた資金をまとめ運用し、その運用成果は投資家の投資額に応じて分配される仕組みの金融商品のことです。

LINE証券では投資信託の取扱いが少なくて30本しかありません。

一般的な証券会社では2000本を超えるところもあります。

でも、投資信託の取扱数が多すぎても投資先の判断に迷いますよね。

初心者であればなおさらです。

LINE証券では代表的な投資信託を厳選し取扱本数を絞っています。

なので厳選された中から選んで投資することができます。

 

「投資信託」の種類・本数が少ない」まとめ

より安全に投資するには一定の規模以上の投資信託を選ぶことが重要です。

LINE証券では投資信託の取扱い数は33本と少ないです。

しかし、初心者は数多くの投資信託の中から選定するのは困難ですよね。

LINE証券は初心者向けに一定規模以上、安定した投資信託を選定しているで安心ですよ。

投資信託を中心に投資したい方には他の大手証券会社をおすすめします。

デメリット2.大きな投資に不向き

「大きな投資に不向き」との意見があります。

LINE証券は「いちかぶ」の一注文の発注上限数量500株又は上限金額400万円です。

「いちかぶ」での一注文あたりの発注上限数量が500株。

「いちかぶ」での一注文あたりの発注上限金額が400万円。

一注文あたりです。

初心者であればこの範囲で十分過ぎるほどではないでしょうか?

500株超過又は400万円を超過する取引の場合は「いちかぶ」ではなく、100株単位(委託取引)での取引をしましょう。

100株単位での注文では1回に発注できる金額の上限は買付、売却ともに5億円に設定されています。

「LINE証券AIサポート」

「デメリット2.大きな投資に不向き」まとめ

初心者の方が一注文で400万円以上又は500株以上の投資するケースはほとんどないです。

もし400万円以上又は500株以上の取引の場合は100株単位(委託取引)を選びますよね。

数年間LINE証券を利用している私の場合でも一度の取引は最大でも10万円又は100株程度です。

LINE証券

デメリット3.米国株の取引きができない

2022年8月現在、LINE証券では米国株の取引はできません。

LINE証券のCFD口座に登録すれば米国株を0.1株から取引できます。

しかしCFD取引はレバレッジ(てこの原理)を利用します。

つまり投資資金よりも大きな金額を取引するので株式暴落した場合大きな損失を受ける可能性もあります。

なので株式投資初心者の方にはおすすめできません。

米国株の取引を少額でしたい場合は1000円からの定額投資ができるpaypay証券がおすすめです。

デメリット4.取扱IPO銘柄が少ない

LINE証券はIPO銘柄の取扱数が少ないです。

IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で新規に株式を証券取引所に上場し投資家に株式を取得させることです。
新規の株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。

2021年の国内のIPO社数は125社でした。

LINE証券ではそのうちの11社のIPOを取扱いました。取扱数は全体の約1割です。

少ないと言わざるを得ません。

ただ、取扱った11銘柄中、10銘柄が公募価格を上回る結果となりました。

IPO銘柄に積極的に投資したい方はSBI証券やマネックス証券などの大手に口座開設することをおすすめします。

デメリット5.いちかぶでは指値注文ができない

株の売買には「指値注文(さしねちゅうもん)」と「成行注文(なりゆきちゅうもん)」があります。

LINE証券のいちかぶでは「成行注文」のみで、「指値注文」ができません。

株価を指定しない売買では思いもよらない株価で売買が成立する可能性がありますので注意が必要ですよ。

「指値注文」とは希望する売買価格を自分で指定する注文方法のこと。買いの場合には指値以下で売りの場合は指値以上で取引されます。
例えば「A株を1000円で100株買い」「B株を1000円で100株売り」など売買したい株価を決めて注文すること。

「成行注文」とは売買する価格を設定せず現在値の株価で発注する注文すること。売買が成立しやすいが相場変動が大きいときには高く買ったり安く売れてしまうデメリットがある。
例えば「A株を成行で1,000株買い」「B株を成行で1000株売り」といった注文のこと。

「指値注文ができない」の対応策

「指値注文」ができないと考えていたより「高く買ってしまう」、「安く売ってしまう」などのデメリットがあります。

このデメリットを避けるには、「出来高の少ない株は売買しない」、「動きの激しい株は売買しない」の二点があげられます。

出来高の少ない株は手を出さない

出来高の少ない株は買値と売値の気配値の差が大きいことがあります。

成行注文では気配値の差が大きいため思いのほか高く買ってしまったり、安く売ってしまうことがあります。

このリスクを避けるためにはある程度出来高が多い銘柄を取引対象にしましょう。

動きの激しい株は敬遠する

動きの激しい株は一瞬で株価が大きく動きます。

大量売りのプログラムが起動すれば一瞬で株価が数十円も動くこともあります。

成行注文では想定していたよりかなり高い株価で買わされたり、安く売らされる場合があります。

このリスクを避けるためには株価の値動きが動きの激しい銘柄には手を出さないことです。

LINE証券

デメリット6.PCでスマホ用アプリしか使えない

LINE証券はスマートフォンやPCのブラウザーからもアクセスが可能です。

ただし、PC画面はスマホ画面と全く同じです。

PCは文字が大きいので高齢者には操作性が良いというメリットがあります。

LINE証券をPCでログイン方法を紹介します。

PCで「https://trade.line-sec.co.jp/」にアクセスします。

下の画面が表示されるので「NEW QR CODE LOGIN」をクリックします。

 

 

下図のQRコードが表示されるのでスマホで読み込むと、スマホにLINE証券より4桁の数字が送られてくるので、PC画面で入力して完了。

 

PCでもスマホと同様のLINE証券の表示が表示されます。

 

スマホの操作に慣れていない高齢者はPCの方が操作しやすいです。

ただ、スマホと全く同じ画面であり、機能やサービスなどは追加されてません。

自宅でゆっくり取引したい場合はPCの方が断然見やすいです。

ちなみに他のスマホ証券の代表格であるpaypay証券やネオモバ証券ではPC対応はしていません。

LINE証券

デメリット7.株価チャートが見にくい

LINE証券のチャートが見にくいというご意見があります。

LINE証券の株価チャートは「ラインチャート」、「ローソク足チャート」それに3本の移動平均を設定した「移動平均ローソク足チャート」の3種類です。

チャートの期間は、1日、1週、1月、3月、1年、5年です。

確かにスマホの画面ではチャートの詳細を確認するのは難しいです。

下図のように確かに見にくい部分もあります。

しかし全体的な動きや過去の株価から現在の株価に至るまだの履歴ははっきりと確認できます。

スマホ証券であることを考慮すれば十分ではないでしょうか。

ラインチャート

ローソク足チャート

移動平均ローソク足チャート

 

LINE証券

デメリット8.取引手数料が分かりづらい

LINE証券の取引手数料は少し分かりづらいです。

その理由は、いちかぶの取引コストである「スプレッド」です。

いちかぶの取引きには売買手数料はかかりません。

その代わりに取引コスト「スプレッド」がかかります。

「スプレッド」、この名称が分かりにくくさせています。

売買手数料と考えた方が分かりやすいです。

LINE証券のスプレッドは日中の往復取引コストが0.7%です。

往復取引とは、買付と売りの両方を指します。LINE証券では往復取引コストが0.7%、片方の買付の取引コストは0.35%、売りの取引コストは0.35%となる。

例えば、株価1000円の株を10株購入した場合、取引価格は10,000円ですよね。

この時のスプレッドは10,000円×0.35%=35円になります。

下図のように他のスマホ証券と比べても割安です。

LINE証券の時間帯別の取引コスト(スプレッド)は下図の通りです。

 

LINE証券

デメリット9.電話でのサポートがない

LINE証券では電話での対応、サポートはありません。

では操作やシステムなどで疑問が生じたときの対処法は?

全部で4つの方法があります。

「ネット検索」、「よくある質問「FAQ」」、「AIチャットお問い合わせ」、「フォームでの問い合わせ」、「お客様相談窓口」があります。

①ネット検索

グーグルやヤフーの検索エンジンでキーワードを入れて調べれば、LINE証券についてたくさんのサイトがあるので、大体のことは分かります。

②よくある質問「FAQ」

 

LINE証券には「よくある質問」が準備されているので疑問に合った見出しをクリックすることで調べる事ができます。

➂AIチャットお問い合わせ

LINE証券には「AIチャットお問い合わせ」があります。

 

何度か使ってみました。

しかし残念ながらAIはまだ勉強不足で的を得た回答はなかなか表示されません。

 

フォームでの問い合わせ

フォームでの問い合わせでは翌日に回答が得られました。

個別の問題で一刻も早く知りたい時は役に立ちません。

お客様相談窓口へ電話する

急ぎの場合は「お客様相談窓口」に電話を入れて直接聞くことも可能です。

 

デメリット10.郵送での新規口座開設ができない

LINE証券では新規口座開設はインターネットのみで郵送での申し込みには対応していません。

最近はインターネットとスマートフォンの普及で証券各社はネットと郵送の両建てで受け付けています。

ただLINE証券は主に若者を対象にしたスマホ証券なので郵送でのニーズはほとんどないです。

時間的、契約書類への必要事項の記入など煩わしいことが多いので若者世代はインターネットのみで十分です。

LINE証券

デメリット11.LINE証券の取引でLINEポイントが付与されない

LINE証券で株の売買を繰り返してもLINEポイントは付与されません。

これは少し残念な点です。

ただし、LINEポイントを貯めて、LINE証券の口座に充当すれば株取引ができます。

メリット.証券口座からの出金に手数料がかかるかからない!

LINE証券で持ち株を売却して現金化、自分の口座に出金するときには手数料はかからなくなりました。

2021年11月からとても嬉しいメリットが追加されました。

入出金を繰り返していると手数料もかさみます。

SBIモバイル証券も出金手数料は無料です。

paypay証券では出金時に下表の手数料をとられます。

「paypay証券の出金手数料」

出金額 みずほ銀行 みずほ銀行以外
3万円未満 110円(税込) 275円(税込)
3万円以上 220円(税込) 385円(税込)

2021年11月1日から手数料が200円→0円になっています。

 

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