こんにちは。今日は毎日利用している最寄り駅近くにある神社を紹介します。
小田急線の玉川学園前駅からゆっくり歩いて約4分のところに「ぬぼこ山神社」があります。
この「ぬぼこ山神社」は、別名「ぬぼこ山本宮」や「瓊宝庫山本宮」とも呼ばれ地元の人々から愛されています。
私が、玉川学園に引っ越して来たのは約25年前、当時は「ぬぼこ」という名前が「日本昔ばなし」にでてきそうな神社だと思ったものです。
駅から我が家まで徒歩約10分、その途中に竹林がうっそう茂った角地があり、ここ一帯が「ぬぼこ山神社」、うぐいす坂または女坂と呼ばれている坂道に面して鳥居が設置されています。
「ぬぼこ山神社」の外観内観
坂道の車道に面した「ぬぼこ山神社」の鳥居に一礼してくぐると、竹林に囲まれた狭い参道に入ります。
天気の良い日中でも、竹林によって陽射しが遮られるため光明が落ちて、ひんやりとしていて霊気を感じ、厳かな気持ちになります。
ゆっくりと歩を進めます。
ゆるやかな上り坂の参道も半ばあたりになると竹林が疎になり、かなり陽が差し込んでややまぶしく感じます。
何かの気配を感じ、いざ振り返ったがただ静寂あるのみです。
ヤブから熊は出てこなくても、イノシシが突進してきそうな気がします。
参道はさほどの距離はありませんが、拝殿、本殿まで緩やかな上り坂、両脇には所々に木製の灯籠が配置されいる。
また、白提灯も下げられていますが、夜は裸電球が灯ります。
身を清めて拝殿へと思いましたが、今日の御手洗は空でした。
お正月は綺麗なお水で満たされていますよ。
神社のお参りは二礼二拍一礼
神社の参拝では、「二礼二拍一礼」が基本となっています。
つい、この作法に気を取られてしまって、肝心のお願い事を忘れたり、心のこもったお願いが出来なくて後悔することことがあります。
特にお正月は後ろで参拝待ちの人が列になっているので焦って形式のみで終わらないように注意しましょう。
参拝の前に心の中でシミュレーションしておけば、スムーズに行えます。
①お賽銭を献上
②鐘を鳴らし心で神様に敬意と感謝を唱える二礼する
③拍手2回
④お願いごとをする
➄一礼して終了
私は、「国家間の争いが静まり、世界平和となりますよう」とお祈りしました。
神様の「お願いかなえ帳」には「世界平和」も入っていると思いますが「神頼みばかりせずに人類の叡智で解決せい!」と言われているような気がしました。
実は、この拝殿と本殿は数年前に全焼、その後寄付を募って数カ月かけて新築されました。
正面の車道側垣根が取り払われ、道端から拝殿や本殿が一望、参道を通らずに直接参拝できるようになりました。
火災は放火の疑いがあり、多分不審者が一般の人の目に触れやすいようにしたのでしょう。
垣根が無くなってから、参道を通らずに参拝する人もいるようですが、やはり参道を通っての正規の参拝をしてほしいと思います。
気分も御利益もかなり違うハズです。
参拝される方は是非、軽く一礼をして鳥居をくぐり、おごそかな気持ちを持ちつつ参道を一歩一歩踏みしめて霊気を感じながら、やがて目に入る御手洗で身を清めてから拝殿へ参拝してほしいものです。
ただし、御手洗に水を張っていない日もあるので、その時は心で中で身を清めてください。
わが町玉川学園唯一の厳かな神殿、昔は正月といえば明治神宮や川崎大師に初詣に出かけていました。
しかし、ここ数年の正月はここ「ぬぼこ山神社」に初詣、今年こそ羽ばたけと参拝しています。
そろそろご利益の頃でしょう。
ところで玉川学園の人口は約16,500人、正月三が日は、普段はひっそりしているこの「ぬぼこ山神社」にも多くの人が新しい年の平安を祈願に参拝に訪れ賑わいます。
まるで寅さんの映画の初詣のシーンの様に。
お正月のぬぼこ山神社
お正月のぬぼこ山神社の風景です。
玉川学園の住民の方々でにぎわいますが、今年は20年前の息子と同じ幼稚園に通っていた子のご家族にに邂逅(かいこう)する思いがけない出会いもあります。
きっとスサノオノミコト様が引き合わせてくれたのでしょう。
参道も行列ができて、拝殿、本殿までは20分~30分はかかります。犬を連れてお参りにきているご家族も見られます。
正月は御手洗にも水が満たされ、水杓子も3本備えられています。
好天に恵まれたお正月は、今年の健康と平穏を願う人たちでにぎわいます。
毎年、拝殿前では竹筒や竹かごなどの竹細工が販売されていますが、これらは全てぬぼこ山本宮の敷地で生育した竹を使って作られています。
製造販売されているのは、「ぬぼこ山竹林保全ボランティア代表の清水駿さま」ですが、売上金は全額奉納されるようです。
「ぬぼこ山神社」の起源
この「ぬぼこ山神社」は、別名「ぬぼこ山本宮」や「瓊宝庫山本宮」などと呼ばれています。
入口の案内板の説明によると、「ぬぼこ」の名称の起源は、吉備(現在の岡山県全域とその周囲一帯のこと)の抜剣山(ぬぼこ山)に在りましたことから万葉仮名で、「瓊寶庫山本宮」とされ、「ぬぼこ」とは霊威ある御剣との記載があります。
また、抜剣影山流(ぬぼこかげやまりゅう)とは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の天羽々斬剣(降魔の剣法)の伝流で、今から940年ほど前、丹波国の一之宮・元出雲神社の神影山に隠栖(隠棲)されていた影山善賀入道清重公を中興の大祖とする上代古流の武道のことだそうです。
御祭神は、スサノオノミコト、オオクニヌシノミコト、イセツヒコノミコト、アメノミナカヌシノミコト、タカミムスビノミコト、カミムスビノミコト、です。