ピーターリンチ流の将来の有望株の探し方

こんにちは、損切り爺です。

私の投資法とは異なりますが、ピーターリンチ流の株式投資について書きました。

内容は、ピーターリンチが長い投資人生で、つかみ取った有望株を見つける極意です。

最近は、インターネットの普及によって機関投資家も個人も平等に情報を入手できるので、個人や初心者であっても株式投資で勝てる機会が増えています。

ピーターリンチは、個人が株式投資する場合は、例え株が下落して含み損を抱えても生活に支障がでない範囲の余裕資金であることを前提にすべきだと言っています。

信用取引を駆使してレバレッジをかけている私は、ピーターリンチのこの格言からは大きく外れています。

ピーターリンチの有望株探しの基本

  1. 継続して購入してもらえる商品がある
  2. 従業員が株を買っている
  3. 社名が洗練されておらず、ダサい
  4. 退屈な、誰でもできる事業をしている

自分に身近な業界の株に投資する

ピーターリンチは、知らない業界の株には手を出すなと言っています。

「個人投資家は機関投資家よりも過少に評価されている銘柄を見つけることができる」そうです。

それは、自分が普段使用している生活関連商品や趣味や嗜好に関連する商品であれば、その良さを肌で感じられます。

更に、その商品が将来的に人気になって売れるかどうか否かは機関投資家よりも詳細に分析が出来るということになります。

例えば、ピーターリンチは精密機械の事は知らなのでその業界の株には投資せず、普段よく食べるダイキンドーナッツは知っているので、この業界の銘柄に投資して大きな利益を得たそうです。

つまり「自分が知っているものだけに投資する」を投資原則としています。

この手法で個人投資家は機関投資家よりもお金を稼ぐことができるとも言っています。

ピーターリンチ流の有望株の探し方

①継続して購入してもらえる商品を持っている会社

例えば、一般的に「良い薬」とは薬が早く効き、すぐに治る薬のことをいいます。

一方で、ピーターリンチの考える投資家にとって「良い薬」とは、良く効くけど飲み続けなければならない薬が「良い薬」ということです。

例えば、サプリメントは劇的な改善効果は期待できませんが、飲み続けていれば効いているように錯覚する「プラセボ効果」は期待できます。

主観ですが、サプリメント会社は格安な原材料を使って高額なサプリメントを販売していますので、たぶん大儲けをしているのではないでしょうか。

継続して購入してもらえる商品としては、インターネットの普及で盛んになった「サブスクリプション」であるストックビジネスがあります。

Zizka Blog

ストック型ビジネスの上場企業を紹介、銘柄選びで注意する点はニッチな事業である程度の市場規模があること、高値掴みをしない、…

②従業員、持株会

投資する会社に従業員持ち株会があり、従業員が継続的に株を買っている会社は将来性を期待できるそうです。

普通に考えても、会社が成長すれば株価に反映されるので、従業員の仕事に対するモチベーションの向上につながり会社は発展するのです。

③社名が洗練されていない、社名がダサい

会社の社名が古臭くて、カッコよくない会社が良いそうです。

会社の社名が洗練されていないと、まず投資家が目を付けない、そして個人や素人もダサい名前の会社には手を出さない傾向があるそうです。

そして、余り評価されずに低株価に放置されているケースがあるそうです。

誰もが知っている有名企業ではなく、資本規模の小さく時価総額が低い企業を指しているとも言えます。

このような企業はアナリストから分析されることもなく放置されていることが多いです。

④退屈な事業をしている、馬鹿でもできる仕事

馬鹿でもできる仕事であれば、確かに事業の継続性は容易になるしょう。

逆に難易度の高い仕事は人材難に陥るリスクがあります。

また、難易度が高い仕事では、突然技術者がいないなると品質が低下する恐れもあります。

その点では、馬鹿でもできる仕事であれば人材難のリスクも低くなるでしょう。

しかし、誰でも出来る事業は人材に困らない反面で厳しい競争に晒される恐れがあると考えられます。

早期にブランドの確立できた会社が生き残れるということでしょうか。

絶対に出してはいけない株

ピーターリンチは、現在人気化している産業の人気株には絶対に手を出すべきではないといいます。

人気になっている産業の人気株は、ほぼ高値圏にある可能性があり、ある日を境に下がり始めると下落幅が大きくリスクが高いそうです。

また、同じ人気産業の中で余り人気になっていない銘柄も、一旦人気株が下がり始めると一緒に下落する傾向があるので要注意、最初から投資をしないほうが無難だそうです。

最近の相場でいえば、一時期AI関連の株が大暴騰しましたが、間近ではAI関連株は大暴落を演じています。

AI関連企業のKudanの例

AI関連株 証券コード4425 「Kudan」の週足チャートです。

2019年3月にピークを付けた後は、下落の一途になっています。

株価は高値から半値どころか、1/4まで下げています。

相場の格言の「半値八掛けに割引」でも7600円、格言以上に下げ続けています。

最高値で100株を240万円で買って損切りせずに持ち続けていたら、現在の価値は62万円です。

長期投資で考えるなら、この銘柄はどうだろうか

ピーターリンチ流の有望株の探し方の4項目に該当しそうな株の候補、この銘柄はどうでしょうか。

ピーターリンチが推奨している銘柄ではありません。悪しからず。

東証二部銘柄、証券コード3796「株式会社いい生活」

①継続して購入してもらえる商品を持っている

「いい生活」の事業は不動産会社向けのクラウドを活用した販売支援システムを提供しています。

いわゆる、継続して購入してもらえるサブスクリプション、ストックビジネスを展開していいます。

②従業員持ち株会がある

執行役員の4名が各12%の株式を保有し、自社従業員持ち株会もあります。

中村清高 87(12.0)
前野善一 87(12.0)
塩川拓行 87(12.0)
北澤弘貴 87(12.0)

自社従業員持株会 44 (6.1)

③社名が洗練されていない、社名がダサい

社名の「いい生活」は、洗練されてい社名ではないでしょうか。

例えば、社名「グッドライフ」よりも明らかにダサいと思います。

④退屈な事業をしている、馬鹿でもできる仕事

「いい生活」は、クラウド事業を展開しています。

主商品の不動産販売支援システムの構築やアレンジは、馬鹿でもできる仕事ではなさそうです。

すでに有益なシステムが構築されていれば、業界に広く認知させて拡販する業務があります。

最後の項目については、「退屈な事業、馬鹿でもできる仕事」ではなさそうです。

まとめ

ピーターリンチ流の有望株の探し方ということでざっくりと記事にしました。

ピーターリンチは将来的に有望株となる銘柄を探して、機関投資家や個人に知られる前に投資する長期投資です。

私は、レバレッジをかけているここともあり、日々の株価が気になってしょうがないので、ピーターリンチ流の投資法は不向きです。

余裕資金がある人には、向いている投資法だと思います。

最後にもう一度、ピーターリンチの有望株探しの基本です。

  1. 継続して購入してもらえる商品がある
  2. 従業員が株を買っている
  3. 社名が洗練されておらず、ダサい
  4. 退屈な、誰でもできる事業をしている

損切りでした。

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