元本・利益を吹っ飛ばした、元本保全には損切りあるのみ【体験談】

損切り爺こと幸爺です。

私は過去に損切りをしなかったことで株式市場から退場させられました。

その時の体験談と退場させられないために私が実行している元本を守る方法を記事にしました。

大損をした経験は、一生忘れられない苦い思い出となっていますが、二度と繰り返さないと、心に決め60歳を超えた今、株式投資に再挑戦しています。

元本を保全のため早めの損切り

株式市場から退場させられた過去体験

2013年のアベノミクス相場で、親にもらった70万円を信用取引でレバレッジを効かせて短期的に大儲けをしました。

投資のタイミングが良く、不動産株ケネディクスと先進医療関連のメディネットを、結果的にほぼ底値で買いました。

親にもらった70万円が短期間に650万円に

両株とも、そこから、上昇トレンドに入り、上げ下げのチャートで上手く売買を繰り返し、約4か月足らずで、70万円を信用でレバレッジも効かせて650万円にまで増やしました。

この間のケネディクスは、約200円の株価が4か月足らずで、800円を超えました。

また、メディネットは、当時は1株単位の取引だったのですが、1株が20,000円前後の株価でしたが、100,000円を超えました。

その時、有頂天になりました。「オレは投資の天才かも、この調子で億単位の資産を作ってみよう」と本気で考えたのです。

ところが、上昇トレンドのある時を境に相場つきが一変、下落トレンドに転換したのです。

下降トレンドにも信用買いで勝負していた

下降トレンドに転換した事に気が付かず、ほぼ目いっぱいの信用買いで立ち向かったのです。

当然、すぐに含み損が大きくなりました。

しかし、その含み損一旦は解消して、再度信用の買いで入ったりしていました。

積み上がっていた利益の600万円を超える資金は、みるみる減っていきましたが、リスクの高い投資方針を変えませんでした。

追証を繰り返し650万円はすぐに雲散霧消

追証を繰り返し、1か月足らずで600万円は、あっという間に底をついてしまいました。

この時が株式市場からの退場です。あっという間の出来事でした。

株式市場を取り巻くファンダメンタルズや投資した株のファンダメンタルズを無視して、買いの一本やりで勝負していたのです。

正確にファンダメンタルズを評価、判断することが出来ていたなら、下降トレンドに入ったと判断し、信用売りで勝負していたでしょう。

結局、臨機応変に対応できなかったので、全ての投資資金をを失ってしまいました。

60歳を超えて苦い経験を糧に再挑戦

過去に600万円を超える、べら棒に高い、授業料を支払っていますので、その時の体験と教訓を忘れずに、必勝を期しての参戦です。

私の教訓を簡単に総括すると、以下の3つしかありません。

株式市場を取り巻くファンダメンタルズ

個別株のファンダメンタルズが良好でも、株式市場を取り巻くファンダメンタルズが良くなければ、売られることがありますので注意しています。

世界経済、為替、金利、NYダウなど、日本株に大きく影響する要素がありますので、毎日チェックしています。

投資する個別株のファンダメンタルズ

投資する株のファンダメンタルズも大切な要素です。財務指標や収益状況、信用売り残、信用買い残の状況、そしてチャートの状態、形状もチェックしています。

以上の加え、一番重要なのが、ブログのテーマでもある「損切り」です。

含み損を抱えず、きっぱりと損切りに徹する

そして、現在私の投資方法をご紹介します。

自分のシナリオ通りいかなかったらポジションを整理

まず、チャートを見ながら投資する銘柄を決める時に、近い将来のチャートの動きを想定し自分なりのシナリオを描きます。

想定したシナリオ通り、行かず、含み損が発生した場合はポジションを整理します。

必ず逆指値を入れて強制執行させる

特に値動きが激しい銘柄は、あっという間に、含み損が膨らんでしまい、ポジションを整理のタイミングを逃してしまいます。

手持ちの株には、必ず逆指値を入れて元本の保全を図りましょう。

過去の下降トレンドチャートを見て学習

 

損切り含み損

過去のチャートを見ることで多くの気付きがあります。

特に、下落トレンドのチャートを観察すると、含み損を放置することの怖さ、損切りの大切さを痛感します。

一旦、下げトレンドに入った株はとことん、徹底的に下げることが多いので、元本を守るには早めの損切りしかありません。

上のチャートをご覧いただければ、一目瞭然ですが、買値の平均コストを下げようと「ナンピン買い」を入れたとしたら、大変なことになってます。

このような下げ相場には、機関投資家の空売りや個人投資家の損切りが重なり、ほとんど買い手はいません。

なので、どんどん下げます。

早く損切りする事が先決です。

大引けで評価損は損切りする

含み損は翌日に持ち越さずに、その日の大引けで処分するようにしています。

期待が持てる銘柄であれば、次の日に株価の動きを観察して、再度購入するようにしています。

 

直面すると損切りが出来ない人

行動経済学では、人は損失を確定する時期を先延ばしする性質があることが分かっています。

また、「保有効果」といって、自分が保有している物には高い価値を感じる心理的なバイアスがかかることも証明されています。

そして、株の損失を確定することは、ストレスがたまる行為です。

保有効果が働き、また損切りを避けるため、「下がった株価は何れ回復するだろう」、「業績が良いのだから株価はすぐに回復する」、「こんなに下がるのはおかしい」など、自分の納得する言い訳を考えて、損失の確定を先延ばしするのです。

私の大損をした経験からすると、 この損切りのストレスから逃げず、立ち向かって損切りすることが、元本を減らさないたった一つの方法だと思っています。

 

まとめ

手にしたかに見えた、600万円を超える資産を1か月足らずで、雲散霧消してしまった自身の体験談を元に、元本を守るために自身が注意していることを書きました。

証券会社のディーリングルームのプロのトレーダーでも、勝率は5割程度と聞きます。

なぜ、利益を上げているのか、それは損切りなのです。

マイナスが少ないうちに小刻みに決済して、利益を積み上げているのです。

私も、大損をした当時に知っておけば、少しは違った結果になったと思っています。

現在、株は上昇基調ですが、何れは、暴落や下降トレンドに転じます。

その時には機敏に対応できるように、いつも心の準備をしておかなければなりません。

株式投資は、まず、損切りを念頭におき、日々のファンダメンタルズのチェックをし、含み損を抱えない方針が最も大切だと感じています。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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