超成長株発掘「IPOトレード入門」から探求-2021/11/5週報

当サイトはIPO銘柄を対象に著書「IPOトレード入門　超成長株発見法」から高成長株の発掘を目指しています。

IPO銘柄の株価チャートが定める基準を満たしていれば継続監視、基準から外れた時点で監視銘柄から除外します。

定める基準は「段階的上昇」と「パンプ&ダンプ」の2つのパターンです。

IPO銘柄の銘柄の多くが「失望」パターンをたどります。

過去4年のIPO銘柄93銘柄で下落が続く「失望」パターンの銘柄は35、全体の約4割という結果でした。

「失望」パターンはIPO公開直後から下げに転じてチャートは底這いになってか株価がいつ復活するのか、しないのか全く予想がつかない状態になります。

このような「失望」パターンの銘柄は十分下がったと思ったとしても手を出すべきではありません。

6つのライフサイクルパターンに分類しましたので参考にして下さい。

Zizka Blog

【高成長IPOの探し方】過去4年間のIPO93銘柄のチャートパターンを分析

ご訪問頂きありがとうございます。 IPOは個人投資家に根強い人気があります。 しかしIPO銘柄にはファンダメンタルズやテ…

人気のIPO銘柄だからといって、闇雲に投資すると含み損をかかえて身動きがとれなくなるリスクがあります。

本書で使用されている用語はこちらで解説しています。

今週の日本株は衆議院選挙の翌日、事前の予想を覆し自民党が単独過半数を超えたことで大幅高となりました。

米国株は NYダウ平均、NASDAQともに好調で最高値を更新が続いています。

FRBは、11月2日と3日にFOMCを開催してゼロ金利政策を維持する一方で量的緩和の縮小（テーパリング）について11月からの開始することを決定しました。

金融市場が予想していた通りの決定であったため好感されて米国株は史上最高値の更新が続いています。

来週は決算発表のピークを迎えますが公開後のIPO銘柄にも注目していきます。

2021/11/5週の株価指数

NYダウ平均

NASDAQ

日経平均

今週の日経平均は29,000円を突破して終えました。

来週は30000円の大台を回復できるかがポイントです。

9月の高値30700を意識した展開になるかを見極めたいところです。

日経JASDAQ

「日経JASDAC」は上げても翌日には大きく下落する不安定な動きが続いています。

日経平均の上げが継続するようであれば期待が持てそうです。

マザーズ指数

「マザーズ」はジグザグに下落傾向が続いています。

下向きのトレンドラインを超えて上抜けするまでしばらく時間がかかりそうです。

52日移動平均線を突破して下降トレンドから脱却できるかどうかがポイントになりそうです。

高成長期待IPO銘柄(監視継続)

著書「IPOトレード入門　成長株発見法」6種類のライフサイクルパターンを紹介します。

「ライフサイクルパターンとは」

IPO銘柄から成熟した銘柄になるまでのライフサイクルと定義できる株価のパターン。研究チームが発見した異なるパターンは、「遅咲きのパターン」、「一発屋または一発屋プラスのパターン」、「ロケットのパターン」、「パンプ&ダンプのパターン」、「段階的上昇のパターン」、「失望のパターン」の6つ。

出典:著書「IPOトレード入門　超成長株発見法」

6種類のライフサイクルパターンの中で高成長の期待が持てるのは「段階的上昇」と「パンプ&ダンプ」ですが、それぞれ概要は次の通りです。

〇「段階的上昇」はもみあいとブレイクアウトを繰り返しながらも、IPOベースまでは下げないライフサイクルパターン

〇「パンプ&ダンプ」はIPO直後に株価が下落し、その後数か月から1年以上もみあいが続いた後上昇に転じるライフサイクルパターン

高成長期待IPO「パンプ&ダンプ」パターンの銘柄

「パンプ&ダンプ」の定義はIPO直後に株価が下落し、その後数か月から1年以上もみあいが続いた後上昇に転じるライフサイクルパターンです。

4194 東証マザーズ「ビジョナル」

「ビジョナル」は初値こそ7150円と公募価格を43%も上回ったものの、その直後から大きく下落して公募価格近くまで売り込まれました。

「パンプ&ダンプ」パターンの典型例です。

その後買いなおされて初値を更新しI-APに移行。

上昇が継続する限りは保有継続です。

7373 東証マザーズ「アイドマ・ホールディングス」

「アイドマ・ホールディングス」は公募価格1930円に対して初値は3430円と買われました。

その翌日は利益確定により売られて下げるものの以降は上昇に転じIPO-APを一度も下回ることなく調整局面を経て上昇を続けています。

7126 東証JASDAQ「タンゴヤ」

「タンゴヤ」は公募価格よりも少し高く寄ったもののその後急落しカップ状のチャートを形成しつつ高値を更新しました。

その後は調整局面を経てI-APに移行しています。

高成長期待IPO「段階的上昇」パターンの銘柄

「段階的上昇」のチャートパターンは揉みあいとブレイクアウトを繰り返しながらも、IPOベースまでは下げないライフサイクルパターンのチャートです。

8919 東証１「カチタス」

公開価格とほぼ同額で初値を付けた後、IPOベースから20%以上上昇、その後大きな調整があるもののIPOベースを割り込むことはなく段階的な上昇が続いています。

現在、高値圏でのもみ合いになっています。

「段階的上昇」パターンの銘柄一覧

高成長期待IPO「一発屋→段階的上昇」パターンの銘柄

6694 ＪＱ「ズーム」

高成長期待IPO「失望→段階的上昇」パターンの銘柄

IPO公開直後から売られてチャートは低迷、底ばいが続いた後に底を打って上昇に転じる銘柄もあります。

7808 ＪＱ「シー・エス・ランバー」

高成長期待IPO　その他の監視銘柄

4177 東証マザーズ「ｉ－ｐｌｕｇ」

i-plugは上場後間もないため、まだどのライフサイクルパターンになるかわかりません。

動きとしては「段階的上昇」パターンに成長する可能性を秘めているように見えます。

7362 東証マザーズ「Ｔ．Ｓ．Ｉ」

T.S.IＴはIPO公開後の初値が100%と暴騰しましたが大幅に下落、6ヵ月ほどの下落傾向が続いていましたが底を打って反転しているように見えます。

上場直後の4000円には程遠いものの監視を続けます。

4192 東証マザーズ「スパイダープラス」

スパイダープラスはi-plugと同様に上場後間もないため、どのライフサイクルパターンになるかわかりません。

動きとしては「段階的上昇」パターンに成長する可能性を秘めているように見えます。

6521 東証マザーズ「オキサイド」

7372 東証マザーズ「デコルテ・ホールディングス」

5759 東証マザーズ「日本電解」

日本電解は公開価格と初値が同額でしたがその後急伸してロケットパターンとなりました。

その後2か月程度のI-DDP(機関投資家の観察期間)を経て上昇、上場直後の最高値を更新して段階的上昇パターンになりつつあります。

4071 東証マザーズ「プラスアルファ・コンサルティング」

7379 東証マザーズ「サーキュレーション」