超成長株発掘「IPOトレード入門」から探求する  2021/12/17週報

当サイトはIPO銘柄を対象に著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」から高成長株の発掘を目指しています。

大荒れになった今週の株式市場、新興株中心の東証マザーズ指数が節目の1000円割れで終わりました。

きっかけは米連邦準備理事会(FRB)が15日に発表したテーパリングです。

米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)の加速することを明言しました。

インフレが進んでいるため、2022年中に計3回の政策金利の引き上げを計画と発表しました。

最近は日本国内でも物価上昇と円安傾向が続いているため経済への影響や打撃を心配する声が日に日に大きくなりつつあります。

株式市場は金利上昇を嫌気して成長株が多いマザーズが大幅に下落、日経平均もさえない展開でした。

私にとってはテーパリングや金利引き上げは以前から分かっていたことで今更感は拭えません。

金利引き上げの正式発表をきっかけに機関の仕掛け的な空売りがあったのではと考えます

米国は来週クリスマス休暇に突入しますので機関の買戻しがあるのか注目しています。

30年間、日米株比較・日本株弱し

相変わらず日本株の弱さが目立ちます。

日本株も米国株に追随してほしいのですが30年間のチャート比較するとこの格差です。

個人投資家はかなりの痛手を被っていると推察します。

投資主体別売買状況では海外は売り越し続く

投資主体別売買状況では海外部門と証券自己売買部門は売り越しが続き投資信託と信託銀行は買い越しです。

個人は売り越しに転じました。

今週の各株価指数です。

2021/12/17週の株価指数

NYダウ平均

NYダウ平均は先週大陽線でしたので今週は期待したのですが、5日移動平均線辺りまで下落して終えました。

上げ下げを繰り返しながら右肩上がりをキープしてくれれば御の字といった状況です。

 

NASDAQ

NASDAQ指数は先週の上げをチャラにした下げでした。

成長株の多い市場ではありますが、日本の東証マザーズのような一方的な下げにはなっていません。

やはり米国株は強いと言わざるを得ないです。

日経平均

今週の日経平均は陰線引けとなりました。

この先は上か下か迷っている状態です。

上昇力は弱く5日移動平均線が意識されています。

日経JASDAQ

今週の日経JASDAQし先週の上昇分を打ち消す下げでした。

チャート的には何かのきっかけで大きく下げそうです。

マザーズ指数

大幅下落のマザーズ。

成長期待の個別株は大幅下落、壊滅状態です。個人投資家の悲鳴が聞こえてきそうです。

反転の兆しが全く見えない状況になりましたが、ここからさらに大きく下げるとは考えにくく、ヨコヨコか少し戻りがあると推測します。

来週は反発を期待したいと思います。

高成長期待IPO銘柄(監視継続)

 

著書「IPOトレード入門 成長株発見法」6種類のライフサイクルパターンを紹介します。

 

「ライフサイクルパターンとは」

IPO銘柄から成熟した銘柄になるまでのライフサイクルと定義できる株価のパターン。研究チームが発見した異なるパターンは、「遅咲きのパターン」、「一発屋または一発屋プラスのパターン」、「ロケットのパターン」、「パンプ&ダンプのパターン」、「段階的上昇のパターン」、「失望のパターン」の6つ。

出典:著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」

6種類のライフサイクルパターンの中で高成長の期待が持てるのは「段階的上昇」と「パンプ&ダンプ」ですが、それぞれ概要は次の通りです。

〇「段階的上昇」はもみあいとブレイクアウトを繰り返しながらも、IPOベースまでは下げないライフサイクルパターン

〇「パンプ&ダンプ」はIPO直後に株価が下落し、その後数か月から1年以上もみあいが続いた後上昇に転じるライフサイクルパターン

〇「遅咲き」はI-AP(長期の上昇)に至る前にI-DDP(機関投資家の調査期間)が長く続くライフサイクルパターン。

高成長期待IPO「パンプ&ダンプ」パターンの銘柄

「パンプ&ダンプ」の定義はIPO直後に株価が下落し、その後数か月から1年以上もみあいが続いた後上昇に転じるライフサイクルパターンです。

4194 東証マザーズ「ビジョナル」

「ビジョナル」は初値こそ7150円と公募価格を43%も上回ったものの、その直後から大きく下落して公募価格近くまで売り込まれました。

「パンプ&ダンプ」パターンの典型例です。

その後買いなおされて初値を更新しI-APに移行。

上昇が継続する限りは保有継続です。

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
4194 ビジョナル 東マ 5000 7150 43% 2021/04/22

7373 東証マザーズ「アイドマ・ホールディングス」

「アイドマ・ホールディングス」は公募価格1930円に対して初値は3430円と買われました。

その翌日は利益確定により売られて下げるものの以降は上昇に転じIPO-APを一度も下回ることなく調整局面を経て上昇を続けています。

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
7373 アイドマ・ホールディングス 東マ 1930 3430 77.7% 2021/06/23

高成長期待IPO「段階的上昇」パターンの銘柄

「段階的上昇」のチャートパターンは揉みあいとブレイクアウトを繰り返しながらも、IPOベースまでは下げないライフサイクルパターンのチャートです。

8919 東証1「カチタス」

公開価格とほぼ同額で初値を付けた後、IPOベースから20%以上上昇、その後大きな調整があるもののIPOベースを割り込むことはなく段階的な上昇が続いています。

現在は高値圏でのもみ合い。

来週は高値を更新できるかがポイントです。

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
8919 カチタス 東1 1640 1665 2% 2017/12/12

「段階的上昇」パターンの銘柄一覧

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
7342 ウェルスナビ株式会社 東マ 1150 1725 50% 2020/12/22
9145 株式会社ビーイングホールディングス 東2 1000 1479 48% 2020/12/15
5368 日本インシュレーション株式会社 東2 940 869 -8% 2020/3/19
4485 株式会社JTOWER 東マ 1600 2620 64% 2019/12/18
4483 株式会社JMDC 東マ 2950 3910 33% 2019/12/16
4880 セルソース株式会社 東マ 2280 6020 164% 2019/10/28
4477 BASE株式会社 東マ 1300 1210 -7% 2019/10/25
4436 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド 東マ 1050 1400 33% 2019/3/19
4423 アルテリア・ネットワークス株式会社 東1 1250 1190 -5% 2018/12/12
4384 ラクスル株式会社 東マ 1500 1645 10% 2018/5/31
9143 SGホールディングス株式会社 東1 1620 1900 17% 2017/12/13
8919 株式会社カチタス 東1 1640 1665 2% 2017/12/12
3563 株式会社スシローグローバルホールディングス 東1 3600 3430 -5% 2017/3/30

高成長期待IPO「遅咲き」パターンの銘柄

「遅咲き」は、I-AP(長期の上昇)に至る前にI-DDP(機関投資家の調査期間)が長く続くライフサイクルパターンです。

4169 東証マザーズ「ENECHANGE」

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 ライフサイクル 上場日
4169 ENECHANGE株式会社 東マ 600 2400 300% 遅咲き 2020/12/23

4443 東証1部「Sansan」

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 ライフサイクル 上場日
4443 Sansan 東マ 4500 4760 6% 遅咲き 2019/6/19

高成長期待IPO その他の監視銘柄

6521 東証マザーズ「オキサイド」

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
6521 オキサイド 東マ 2800 6540 133.6% 2021/04/5

 

5759 東証マザーズ「日本電解」

日本電解は公開価格と初値が同額でしたがその後急伸してロケットパターンとなりました。

その後2か月程度のI-DDP(機関投資家の観察期間)を経て上昇、上場直後の最高値を更新して段階的上昇パターンになりつつあります。

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
5759 日本電解 東マ 1600 1600 0% 2021/06/25

 

4071 東証マザーズ「プラスアルファ・コンサルティング」

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
4071 プラスアルファ・コンサルティング 東マ 1810 3205 77% 2021/07/27

 

7379 東証マザーズ「サーキュレーション」

コード 銘柄名 市場 公募価格 初値 騰落率 上場日
7379 サーキュレーション 東マ 1810 3205 77% 2021/07/27

 

John Boik=モンスター株の著者

モンスター株の著者のJohn BoikはTwitterで来年の株下落を呟いています。

昨年がモンスターストックだったからといって、来年も繰り返すわけではありません。 今年は不安定な年であり、年末が悪いようです。

                                       John Boik

 

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