「決算またぎ」はギャンブルです。
この記事を読めば「決算またぎ」がいかに危険で愚かなことであるか理解できます。
ただし、これはデイトレードやスイングトレードに限定した話です。
トレーディングの初心者が失敗する要因は「ギャンブル」と「職業としてのトレーディング」を区別できないことである。企業が「予想通りの」良好な収益発表を行う直前にポジションを積み上げてみたり、高速で下落している株を買ってみたりすることは、ナンセンスなギャンブルに相当する行動である。
オリバー・ベレス、グレッグカプラ著「デイトレード」p60より
株式投資は、勝つ時には大幅な利益を得ることが出来ます。
しかし、負ける時には一瞬のうちに資産を失い市場から強制的に退場させられることもあります。
退場させられる大きな原因の一つが「決算またぎ」です。
人は「決算またぎ」をしたくなる性質があります。
「決算またぎ」がいかにギャンブル色の強いものかを心に刻んでおく必要があります。
なぜ「決算またぎ」をしたくなるのか?
なぜ、「決算またぎ」をしたくなるのか?
「決算またぎ」をする人の心理はプロスペクト理論で説明できます。
プロスペクト理論は、「客観的事実」よりも「主観的な感覚」が優先されてしまう心理をいいます。
つまり、決算を持ち越そうかと考えている時に、「決算は良くて株が上がるという主観的な感覚」が優先するのです。
その一方で、決算が悪くて株が下がり損をするのではないという恐怖も芽生えます。
ここで心の中で「好決算だったら後悔する」、「儲け損ないたくない」などの葛藤があるはずです。
最終的に、損をする恐怖を儲けるという主観が上回った場合に決算マタギを選択します。
「決算またぎ」をする人は射幸心が強いとも言えます。
こちらは「決算またぎ」をして大失敗した自身の体験記です。
大きな資金を失ったばかりか、ショックから体調も崩しました。
株の決算持越しは危険です。決算発表の翌日は好決算でも売られて大きく下げることもあります。特に機関投資家の空売りや材料出尽…
「決算またぎ」はギャンブルです
デイトレードやスイングなどの短期投資では「決算またぎ」はギャンブルです。
もし、信用取引でレバレッジを利かせての「決算またぎ」は、競馬や競輪級のギャンブルと言っても過言ではありません。
見えない不確実な決算を信じ資金を投じれば短期で大損する可能性は大です。
あなたは、「決算またぎ」に刺激を求めていませんか?
あなたは、負けを挽回するための一か八かの「決算またぎ」ではありませんか?
勝つためには生き残らなければならない。賢く取引すれば生き残り、ギャンブルをすれば死ぬのである。全てのトレーダーは何がトレーディングで何がギャンブルかを意識しなければならない。
オリバー・ベレス、グレッグカプラ著「デイトレード」p61より
「決算またぎ」はいずれ大損する
「決算またぎ」で一度や二度、たまたま成功するかもしれません。
しかし、「決算またぎ」で儲け続けるのは不可能です。
例え、発表された決算内容が良好であっても、同時に悪材料が発表される可能性もあります。
「第三者割当増資」や「主力事業の悪化見通し」など、予期しない発表があるかもしれません。
「決算またぎ」という不確実性の高い取引は最後は市場から退場となる可能性が高いのです。
一瞬のうちに資産を溶かす「決算またぎ」、絶対にやめるべきです。
「決算またぎ」は正しく負けられない
毎回、株で勝ち続けることは不可能です。
いかに負けを小さく、正しく負けることができるかがカギです。
その点、「決算またぎ」は正しく負けることが出来ないことが起こります。
「決算またぎ」で、翌日ストップ安で板が張り付いたとしましょう。
個人投資家に人気のプレイド、決算翌日にストップ安を付けました。
株価を示す板が切り下がって行くのを身が削られる思いで見ることしか出来ません。
大幅下落、損切りしたくても出来ません。
資産は大きく減少し、精神的にも大打撃。
レバレッジを効かせていれば市場から退場かもしれません。
株は早めに損切り、正しく負ける事が大事。
正しく負けられなければ、次に勝つことも出来ません。
正しく負けるために「決算またぎ」は止めましょう。
決算数値がコンセンサスを下回る
決算数値がコンセンサスを下回ると株が下落する恐れがあります。
上場企業は、当期の業績予想数値である会社予想を開示しています。
会社予想とは別に証券会社や機関投資家などのアナリストが発表している業績予想、コンセンサスがあります。
このコンセンサスがくせ者です。
決算発表では会社予想を上回る好決算なのに、コンセンサスを少し下回っただけでも株価が大きく下げることがあります。
証券会社や機関投資家は、株価の上昇を抑えるために意図的にコンセンサスを高く発表していることもあります。
そして、決算発表前後に株価の値下がりを見越して空売りを仕掛けることもあります。
企業にとってはコンセンサスで一方的に業績予想数値を高く設定され、株価を下げられる迷惑な話です。
私たち個人投資家ははめられ、餌食にされてしまいます。
「決算またぎ」はリスクが大き過ぎます。
この点からも「決算またぎ」はすべきではありません。
まとめ
「決算またぎ」がギャンブルであることが理解できたでしょうか。
「決算またぎ」はギャンブル、おさらいです。
・人は決算またぎをしたくなる性質がある
・決算またぎはいずれ大損する
・決算またぎは正しく負けられない
・コンセンサスの影響をうける
筆者は過去に何度か「決算またぎ」で失敗した経験があります。
損失で大きな資金を溶かしていました。
市場から退場したくなければ「決算またぎ」はやめるべきです。
好決算を発表したからといって、必ずしも翌日株価が上昇するものではありません。
市場に確実なもなど無いのです。
不確実性の中で、確率的に高い方を選択しつつ、石橋を叩くようにして投資判断しましょう。
株価の動向を確実に当てることは不可能です。
例え、業績好調で好決算であっても、株価が上がらず低迷や急落することもあります。
次のサイトでは「好決算でも株が上がらない理由」を実例入りでご紹介しています。
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