投資の神様、カリスマの異名をとるジム・ロジャーズ著の『お金の流れで読む 日本と世界の未来』を拝読して関連株を購入しました。
この本では、「少子高齢化、移民を受け入れない日本は何れ無くなり」、一方で近いうちに「南北朝鮮」が統一して素晴らしい国、投資先になると、かなり衝撃的な予想をしています。
ご興味があれば是非ともお読みください。
お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)
このほかにも将来的に有望な投資先は中国で、観光や農業、ツーリズム、鉄道などの関連株を推奨しています。
また、ロシアも有望でアエロフロート航空の株を保有しているそうです。
ジムロジャースは2015年のインタビューに応えて、「今後日本の日経平均株価は3万円まで上がる、日本株を買い増しした」と述べていました。
2021年、予想は見事に的中し、日経平均は大台の3万円を超えました。
一時は日本株は全て売却していましたが、最近では商社株などを買っているようです。
ジムロジャースの教えを素直に受け入れて、中国の環境問題の関連株を探してみました。
著書の中でジムロジャースは以下の様に述べています。
深刻な大気汚染に悩む中国は、国をあげて環境の美化に取り組んでいます。こうして政府が積極的になにかを推進するとき、必ず得をする人がいる。それが誰なのかを調べて、投資するのです。
一般人の私には、企業情報が入らない中国株に投資するには度胸がいりますので、東証一部の企業に限定して調べてみました。
その結果、証券番号6240 東証一部上場の「ヤマシンフィルタ株式会社」です。
同社は、建設機械の油圧回路に使うフィルタで世界一のシェアを誇る企業です。
2019年8月19日にはエアフィルタの専業メーカーのアクシー(大阪市)を完全子会社化すると発表し、「建設機械フィルタの専門メーカーから総合フィルタメーカーへの飛躍」を目指しています。
ヤマシンフィルタのプロフィール
世界一のシェア
建設機械の油圧回路に使用するフィルターで世界一です。
地球環境に配慮した技術・製品の開発を通して環境負荷を低減するだけでなく、環境汚染の予防・環境保護にも継続的に取り組んでいます。
中国の新排ガス規制で需要が伸びる
2020年末の中国新排ガス規制は商機とみられています。
中国ローカル建機メーカーへのナノフィルター拡販に全力をそそいでいますが、2019年7月には中国国営建機メーカー大手1社に対して、小型から大型の機種向けに当社フィルタ製品の新規採用が決定しています。
また、ナノ素材はアパレル、家電用、農業用などへの提案も活発化しています。
技術力の高さ
濾過精度を高めるため、ろ材にはガラス繊維を中心に、異なる繊維形状(太さや密度)を組み合わせた多層ろ材がヤマシンフィルタの製品に展開されています。
繊維径のコントロールにより、高品質なフィルタの量産化が実現可能となりますが、今後の製品展開として、家電、自動車、生活用品などへの用途の拡大が見込まれます。
特に建設機械などに幅広く使用されているディーゼルエンジンは、PM2.5等の大気汚染物質の排出源として大気汚染の問題になっています。
ヤマシンフィルタでは、粗悪な燃料が使われる地域においても排出ガス規制対応エンジンが問題なく稼働する高性能な燃料用フィルタを開発し大手メーカーにも採用されてます。
業績
2019年8月に発表された2020年3月期の第一四半期決算の売上高と営業利益は減収減益となりました。
売上高は得意先建機メーカの各社固有事情に起因した一時的な在庫調整により、
売上高は、前年同期比21.5%減収の2,740百万円。
営業利益は、前年同期比77.5%減益の117百万円。
上記の原因として主要得意先各社の固有要因による在庫調整が発生したが、需要は引き続き堅調であり在庫調整局面が終了したことを踏まえ受注は順調に回復し、通期業績見通しは据え置きとしています。
財務
自己資本比率 は、86.1%と非常に高く、利益余剰金が74億円、有利子負債4億円と少なく、まず倒産の心配はありません。
不安材料
中国が、2020年末の新排ガス規制を延期する可能性がないわけではありません。
また、売上高の9割が建機用フィルタに依存している点やフィルタの模倣品増加によるシェア低下なども考えられます。
株価の推移
株価の推移ですが、減収減益の第一四半期決算が発表になった翌日の8月7日は、大きく下げて始まるも、切り返して75日移動平均線を大きく超え、直前の高値を上回って取引を終了しています。
その後、数日間少し下げたものの、8月19日に株式会社アクシーを完全子会社化したことを発表、翌日には大幅高となりました。
その後、レンジ相場から一気に上昇トレンドモードに入り、200日移動平均線を突き抜けて、株価は700円台となっています。(下図チャート)
現在のところ、株式を市場を取り巻くファンダメンタルズがやや好転していますので、米中貿易問題が更に悪化しなければ、株価上昇に弾みがつく可能性もあります。
まとめ
今回は、ジムロジャースの著書を拝読して、私なりに探した中国の環境関連の日本株をご紹介しました。
現在、ヤマシンフィルタは、200日移動平均線を超えて上昇トレンド入りしたように伺えます。
しかし、株の動きは誰も予想することはできません、神のみぞ知る分野です。
ここから突然急落することも多分にあります。
含み損を抱えてしまうと、気がめいり、テンションも下がります。
そうならないためにも、株式取引は、自分で損切りラインを決めて、設定した株価になったら、思い切って売却しましょう。
また、逆に急騰した場合も、一旦は売却して利益確定した方が結果的に成功します。
再度、下がったところで買うチャンスもあります。
良い時は余り長く続かないことを肝に銘じておきましょう。