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「ZERO to ONE」を読んでAmazon級の急成長銘柄を探す

1998年にPayPalを創業したピーター・ティールの著書「ZERO to ONE」を読み、急成長株を見つけるコツと、そうでない株を見分けるヒントが得られたので紹介したい。

インターネットの普及によって、活用した企業の事業が急拡大し短期間で株価が2倍、3倍、数年でテンバーガーとなる銘柄も散見されるようになった。

個人的には、短期間でテンバーガーとなる急成長株は、ネットを活用しソリューション型のソフトを提供、その利用料を得るビジネスモデルを持っていると考えている。

つまり、新たなテクノロジーを生み出しそれを商品化、「ストックビジネス化」して他業種企業に横展開している企業は急成長の可能性が高いのである。

「ストックビジネス」とは、ある企業が一つのソリューション型のテクノロジーを創造し、少しチューニングするだけで、業態が異なる複数の企業に貸与するビジネスモデルである。

テクノロジーの提供側企業が、月額の使用料を徴収している場合、導入企業が増えれば、増えるほどに収益はストックされ、経費はさほどかからない。

ここでの成長企業とは、ある特定の分野に秀でて他社の追随を許さないテクノロジーを持ち、ネットワーク効果を使って広め、更にはその状態を長期間継続できることである。

特に「他社の追随を許さないテクノロジー」、簡単に他社がマネをすることが出来ないということが前提であり最も重要なのである。

ピーター・ティールの提唱する急成長の可能性がある銘柄選びの基本項目である。

  1. プロプライエタリ・テクノロジーをもっている
  2. ネットワークの効果を活用している
  3. 経済が大きくなれば飛躍的に成長
  4. ブランディング

それでは、「ZERO to ONE」で述べられていることを紹介したい。

ゼロから1へ:進歩の未来

本書の「ゼロから1へ:進歩の未来」では、以下のように述べている。

進歩は次の二つの形のどちらかになる。ひとつは水平的進歩、または拡張的進歩と言ってもいい。それは成功をコピーすること、つまり、「1からnへと向かうこと」でありグローバリゼーションである。

もう一つが、「0から1を生み出すこと」を垂直的進歩、または集中的進歩と呼び新しく何かを行うこと。

そして、水平的進歩と垂直的進歩の違いを分かりやすい例で説明している

「1台のタイプライターから同じものを100台作るのが水平的進歩だ。タイプライターからワープロを創れば、それは垂直的進歩になる。」

中国は、国家レベルで水平的進歩を行い20年計画で今のアメリカを目指していると暗に批判している。

実店舗数が多いデパートが、拡販を狙ってネットワークを使った販売を手掛けたとしても、在庫をかかえないAmazonに価格競争で勝てるはずがない。

終盤を制する

著書では、独占企業の特徴として以下の4つを挙げている。

1.プロプライエタリ・テクノロジー

1.プロプライエタリ・テクノロジー

独自に発明した技術を有し、すでに市場を席巻しており、第2位以下の企業がシェアを奪うことがほぼ不可能な技術のこと。

ビジネスの根本的な優位性だ。それがあれば、自社商品やサービスを模倣されることはほとんどない。

その例として以下を挙げている。

●グーグルの検索アルゴリズム
 スピードの速い検索結果表示と確度の高い検索ワードの自動候補表示。

 二番手よりも10倍は優れていることが重要。

●地球最大の書店アマゾン
 在庫を抱えることなく、注文を受けるごとにサプライヤーに発注するだけ。

グーグルにしてもアマゾンにしても、突然世界を席巻するガリバー企業になったのではなく、最初は限られた市場でテストを繰り返し試行錯誤の中で小さな市場での成功を収め、そのビジネスモデルを横展開して拡大してきたのだ。

記憶にあるが、アマゾンは最初は書籍のネット販売に徹していた。その後取り扱いの商品を増やして横展開を始め、現在のように世界のデパートと呼ばれるほどのガリバー企業にまで成長している。

小さい市場から始めた点は、フェイスブックにも同様である。

2.ネットワークの効果

2.ネットワークの効果

●小さな市場から始めたフェイスブック
 フェイスブックはハーバード大学の学生だけの間で始まった。

 ネットワークが小規模の時の初期ユーザーにとって価値があるものでない限り、効果は広がらない。

初期に小規模で実行してみることは、システムの変更が容易で応答も早い、またリスクも低く実行しやすい。

小さく始めて独占する

どんなスタートアップも非常に小さな市場から始めるべきだ。失敗するなら小さすぎて失敗する方がいい。理由は簡単だ。大きな市場よりも小さな市場の方が支配しやすいからだ。

3.規模の経済

3.規模の経済

独占企業は規模が拡大すればさらに強くなる。
●プロダクトの開発に関わる固定費は販売量の拡大に伴って分散される
●ソフトウェアのスタートアップは販売増加にかかる限界費用がほぼゼロに近い

在庫管理システムなどのソフトウェアは販売量が増えれば増えるほど単位販売当たりの費用が小さくなるということだ。

逆に効率が悪い事業は次のようなものだと言っている。

例えば、ヨガスタジオを経営している場合、顧客の数は限られる。インストラクターを雇ったり、店舗を増やしたりして拡大することはできても、利益率はかなり低くとどまる。

上記は「ストックビジネス」ではない、例え小規模の市場で成功し、それを横展開し店舗を増やして拡大てしても、経費は店舗ごとに同様にかかってしまう事業なのだ。

4.ブランディング

4.ブランディング

強いブランドを作ることは独占への強力な手段となる。今いちばん強いテクノロジー・ブランドはアップルだ。
●iPhoneやMacBookの魅力的な外観と慎重に選ばれた素材
●アップルストアの垢ぬけたミニマリスト的デザインと顧客体験への厳格なコントロール
●いたるところに見かける広告キャンペーン
●ハイエンドメーカーとしての価格設定
●今も残るスティーブ・ジョブズのカリスマ性

以上のすべてが、アップル製品を独自のカテゴリーとして位置付けている。

小さな市場から、規模の拡大をした例としてアマゾンを挙げている。

規模の拡大とラストムーバーになる

規模の拡大

ニッチ市場を創造し支配したら、次は関連する少し大きな市場に徐々に拡大していくべきだ。アマゾンはそのお手本といえる。ジェフ・ベゾスは創業時からすべてのオンライン小売市場を支配するというビジョンを持っていたけれど、極めて意図的に。まず本から始めた。

ラストムーバーになる

特定の市場でいちばん最後に大きく発展して、その後に何年、何十年と独占利益を享受する方がいいということだ。そのためには、小さなニッチを支配し、そこから大胆な長期目標に向けて規模を拡大していかなければならない。

昨年、Zホールディングス(4689)傘下のヤフーとLINEが経営統合した。

その時の会見で、中長期でGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)やBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)と対抗していくことを表明した。

しかし、桁違いのガリバー企業達がひしめいている世界市場では既に勝敗は決しているようにも思える。

商機があるとすれば、これらのガリバー企業がまだ気づいていない「0から1」、垂直的進歩となりうるテクノロジーを開発創造することだろう。

まとめ

ピーター・ティールの著書「ZERO to ONE」の一部分を紹介した。

紹介した独占企業の特徴を有する銘柄をいち早く発見して先回り投資できれば、大きな資産を築くことが可能だ。

投資後すぐに成果は現れないかもしれないが、新興企業であれば、小さな市場で成功するまでに数年かかるかもしれない。

しかし、小さな市場で成功し、ネットを活用して同じビジネスモデルを横展開して拡大路線に乗れば株価も大きく飛躍することが期待できる。

ジャスダックやマザーズなどの新興市場、そして東証一部上場銘柄の中にも、小さな市場で成功し、インターネットを活用して横展開を始めたIT企業銘柄がある。

ただ、アマゾンのように市場が大きいとは言えないが、競合他社がいない分野で今後の急成長が期待できる銘柄も散見される。

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