当サイトはIPO銘柄を対象に著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」から高成長株の発掘を目指しています。
持ち株が勢いよく上昇していると上がり続けるのではと錯覚してしまいます。
しかしそこが高値で下落に転じて後悔することになります。
売却ルールを持たない株取引は感覚や感情に左右され良い成績を残すことはできません。
特にIPO銘柄の動きは激しいため油断するとすぐに含み損を抱えてしまいます。
本書にはIPO銘柄の売却ルールが4通り定義されてています。
今回はその中の「エベレストルール」について検証しました。
「エベレストルール」とは
株価が放物線上の動きを見せ、2日前の日中の安値を下回って引けた時に売る。ただし、もし前日に窓を開けて上で寄り付いた場合は前日の安値を下回って引けるまで待って売る。株価が新高値をつけた場合はこのルールは無視する
出典:著書「IPOトレード入門 超成長株発見法」
「ENECHANGE」と「バルミューダ」を検証しました。
エベレストルールを適用できるIPO銘柄の特徴
エベレストルールはIPO-AP(IPO直後の上昇期間)に暴騰する銘柄に対応します。
またI-AP(機関投資家の介入により中長期の上昇が続く期間)にも適用されます。
株価が急騰する状況で早めの利益確定を目指しています。
早い売却処分で含み損を抱えないための売却ルールです。
他の3つの売却ルールは移動平均線を基準に定めていますが移動平均から大きく乖離して上昇している「ロケット」や「一発屋」のライフサイクルパターンにはエベレストルールが最適です。
エベレストルールで「ENECHANGE」を検証
コード | 銘柄名 | 市場 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 上場日 |
---|---|---|---|---|---|---|
4169 | ENECHANGE | 東マ | 600 | 2400 | 300% | 2020/12/23 |
チャートではエベレストルールの「2日前の日中の安値を下回って引けた時に売る」の条件に合致した部分が5箇所あります。
前半の3箇所は「2日前の日中の安値を下回って引け」ても翌日には切り返して上昇。
強い銘柄の特徴で急落は機関投資家の振り落としの可能性があります。
後半の2箇所ではこれまでの上昇基調から調整局面に入りそうなチャートです。
エベレストルールは早めに利益確定、含み損を抱えないための売却ルール。
エベレストルールに従って一旦売却しタイミングを観察、再取得しても良いと思います。
ちなみにアセンダールール(21日EMA)を適用した場合はチャートでは一度もこの抵抗線を下回っていないため保有し続けていることになります。
注目しているIPO銘柄がどのライフサイクルパターンに該当するかを研究し自分独自の売却タイミングを探るってみるのも面白いと思います。
持ち株の「ENECHANGE」をエベレストルールに従って実際に売却した例です。
当サイトへご訪問頂きありがとうございます。 証券コード4169、マザーズ市場のENECHANGEの売り時についてです。 …
エベレストルールで「バルミューダ」を検証
コード | 銘柄名 | 市場 | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 上場日 |
---|---|---|---|---|---|---|
6612 | バルミューダ | 東マ | 1930 | 3150 | 63.2% | 2020/12/16 |
ライフサイクルパターンは「ロケット」です。
IPO-APを形成後いったん下げに転じて切り返し急騰しています。
「ロケット」または「一発屋」のパターンではエベレストルールが機能します。
急騰後に一気に急落してラウンドトリップ(行って来い)になっています。
売り時を逃すと含み損を抱えるか、ラウンドトリップでチャラの状態です。
すぐに切り返して上がるだろうなどと考えずエベレストルールに従った見切り売りが求められます。
まとめ:「IPOトレード入門」エベレストルールを検証
エベレストルールは「ロケット」や「一発屋」のパターンに向いています。
また「パンプ&ダンプ」や「段階的上昇」のI-AP期間にも機能します。
エベレストルールは急騰するフェーズで早めに利益確定、含み損を抱えないための売却ルールです。
IPO投資で含み損を抱えることが多いと感じている方は一度エベレストルールを試してはいかがでしょうか。
アセンダールールも早めの売却で含み損を抱えないように検証されたルールです。
早めの売却は切り返して上昇した場合に利益を取り損なう傾向があります。
こちらで具体的に銘柄で検証しましたのでリンクを貼っておきます。
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